「特定非営利活動法人 臨床検査支援協会Association for Support of Clinical Laboratory (略称:ASCL)」は、臨床検査医学会、臨床検査技師会、臨床検査薬協会、衛生検査所協会、臨床検査機器メーカーなど臨床検査に関わる団体のなかから、JR山陽本線に所縁のある有志が自然発生的に集まって立ち上げられた親睦会が拡大・発展し、6年前に発足致しました。
医療そのものが発展していくなかにあって、臨床検査も目覚ましい進歩・発展を遂げてきました。疾病の診断・経過観察、そして国民の健康維持・管理にも欠かせない重要かつ中心的な存在となっている臨床検査ですが、その役割を主体的に担っている臨床検査技師も含め、臨床検査に関わりのある方々に検査技術を初めその臨床的意義等について新しい情報が届いておらず、理解が追い付いていないことも少なくないとの現状もあります。人材の確保と質の向上が今まで以上に求められる状況が生じてきていることから、退職された臨床検査技師も含め、臨床検査関連の方々の活用を支える包括的組織が必要となってASCLの発足に繋がったのでした。その具体的な取り組みとしては、各種団体等が実施する臨床検査技能試験の研修及び実施支援をはじめとした臨床検査技能の向上を支援する事業、検体検査の精度向上に関する事業、検査室運営に関する支援事業、学術講演会を開催する事業、講演会の開催を支援する事業、臨床検査及び臨床検査技師の社会的認知向上のための普及・啓発事業、最新検査情報提供のための機関誌発行や配信事業、学会との連携事業などがあげられ、その活動を発展させてきました。加えて、一般国民をも対象に検査にかかる啓蒙活動も行ってきております。
この度、開設当初から理事長として主体的に運営に関わられてこられた渡辺清明先生がご勇退されることになり、理事長を降りるに当たってその後任に私を推薦されました。少なからず悩みましたが、これまでの渡辺先生との関わりを考え、お引き受けすることを決めました。
多くの方々に本法人の会員としてご参画を頂き、ご支援賜りますようお願い申し上げて、私からの新任のご挨拶とさせていただきます。
令和6年4月1日